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放送コード限界で突っ走る紳士・浅間伸一郎個人ブログ                                                                                    ♀悪殺魔-地図♂
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11.29.08:36

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  • 11/29/08:36

03.19.18:47

命日

15年前の今日、偉大なる俳優・山田康雄が亡くなった。

15年前の明日、地下鉄サリン事件が起こった。

ワイドショーはサリン事件のことでいっぱいで、山田康雄の話題は大きく取り上げられることはなかった。


15年前、俺は小学校を卒業しようとしていた。

15年前、俺は風邪をひいていた。

治ったと思ったら、山田康雄は亡くなった。

母に「伸ちゃん、山田康雄死んじゃったわよ」と言われた。

ショックだった。

身内でもないのに涙が出た。

山田康雄の死をここまで哀しんだ小学6年生も俺ぐらいなもんじゃなかろうか。

公開前だったルパン三世の新作は、栗田寛一がアテるということだった。

それから15年ずっとアテている。


俺は15年前、それが納得いかなかったし、勿論納得しなければいかなかったし、どうにもこうにも複雑な心境だった。

その時、複雑な思いを、俺はひとつの答えを出すことによって振り切った。


「俺がルパン三世の声をやろう」


どうしてそうなるのかもはや理解不能である。変態である。

そして、小学校の卒業式で卒業生が将来の夢を語る声を録音して流すのだが、俺は、「小説家になりたいです」という夢を急遽変更して「僕はルパン三世の声優になりたいです」と録音した。

卒業式では笑いが起きていたらしい。

家に帰った後、母に「お母さん、恥ずかしかったわよ。周りの人たち笑ってたじゃない」と言われた。


だが、俺は冗談で言ったわけじゃなく、本気で山田康雄のような俳優になろうと心に決めたのである。

こういう話をすると、「ああ、じゃあ浅間君は声優になりたいんですか」等と思われるかもしれないが、俺はルパン以外に声をアテるつもりはないし、山田康雄も声優という言葉を嫌い、自分は俳優であると言っていた。俺もそうありたい。


演劇を続けていくうちに、いかに山田康雄が天才的な演技をしていたかが分かってきて、改めて素晴らしい俳優だったんだなあと俺は思った。

残念ながらテアトルエコー時代の舞台の記録を観ることは未だに出来ないでいるが、あの性格や雰囲気からして、本当に良い芝居をしていたんだと思う。


俺がルパンの声をアテるなんてことはかなり難関な道だが、山田康雄の信念を受け継ぐような俳優として生きていきたいと思う。


言いたいことはそれだけ。




                          ~おわり~
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無題

一つの事に信念を持ってひた向きに頑張れる、それすごく羨ましいです。
誰に何と言われようと自分はコレを貫くって意志はどんな形でも美しいですね。

  • 2010年03月20日土
  • たまら
  • 編集

無題

人間というのは所詮は只の生き物であっても、やはり生きることに意味を見出して充実させようというような不思議な習性があるので、信念や意思というものは大事だと思うわけです。

でも、そんなに羨ましいもんですかね?別の言い方をすればエゴイズムでしかないような気もしますが。

  • 2010年03月22日月
  • 浅間
  • 編集
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